ウイルス感染によって人口のほとんどが滅び、たった1人だけ取り残されてしまったとしたら孤独の中生き抜く事が出来ますか？
それとも‥
2007年公開ウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」
がん治療薬として開発されたウィルスが突然変異し、世界は滅びる寸前。
変わり果てたニーヨークの街にたった1人取り残され、孤独と戦いながら人々を元の姿に戻す為研究を続ける主人公の姿が描かれています。
想像しただけで恐ろしい世界ですがストーリーのテンポが良く、映像がとっても美しい本作品。
あのニューヨークの五番街を区間的に閉鎖し200日も撮影を行った事や、ウィル・スミスが1人で熱演を繰り広げる点などぜひご覧いただきたいオススメの作品です。
まだ一度も観た事がない方はご覧になられてはいかがですか？
今回は「アイ・アム・レジェンド」の原作や、気になる“別エンディング”などについてご紹介致します。
アイアムレジェンドの原作とは？
「アイ・アム・レジェンド」の原作はリチャード・マシスンの小説「I Am Legend（邦題：地球最後の男）」で、ウィル・スミス主演の作品も含めこれまで3度映画化されています。
一作目は1964年公開、ヴィンセント・プライス主演の「The Last Man on Earth（邦題： 地球最後の男）」
今から55年も前に公開されたこの作品は日本未公開ですが、ウイルス感染した人間が“吸血鬼”になってしまうという展開で原作に近いストーリーになっています。
二作目は1971年公開、チャールトン・ヘストン主演の「The Omega Man（邦題：地球最後の男オメガマン）」
ストーリー展開は異なりますが、主人公の名前がロバート・ネビルという点やウイルス感染した人々が光に弱い点などがウィル・スミス主演の作品に似ています。
これまで3度も映画化されたという事は、それだけ原作が素晴らしいということかもしれませんね。
ちなみに1990年にはリドリー・スコット監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化される企画が持ち上がりましたが、制作費が高額という理由から白紙になってしまいました。
リドリー・スコットは個人的に大好きな監督なので、一体どのような作品になったのか気になります。
原作が同じであっても監督や主演俳優によって作品の内容や雰囲気が大きく変わるのも映画の魅力の一つなのではないでしょうか。
アイアムレジェンドのサム！大好き
「アイ・アム・レジェンド」に登場するシェパードのサマンサ 通称サム。
変わり果てたニューヨークの街にたった1人取り残された主人公ロバート・ネビルにとって大切な家族でもあり、良きパートナーでもある大切な存在です。
- 街をパトロールする時も一緒。
- 食事をするのも一緒。
- ロバートがトレーニングする時すら一緒です。
このトレーニングシーンがとっても可愛く大好きなのですが、2台並べられたランニングマシンでロバートとサムが同時にランニングする姿が微笑ましく思わず笑みがこぼれてしまいます。
常に話しかけロバートの心の拠り所となっていたサム。
そんなサムに突然悲劇が。
3年もの間共に過ごした大切な家族。
映画では描かれていませんが、ロバートがニューヨークにたった1人になるまでには数え切れない程の辛い事があったはずです。
その事を想像するとサムとの別れのシーンは涙なしでは観られません。
特に私はフィクションと分かっていても動物が傷付いてしまったり死んでしまう描写は大の苦手なので、かなり堪えました。
ウィル・スミスの涙の演技はさすがです。
かなりネタバレに近い情報をお伝えしてしまいましたが、サムはストーリーの鍵にもなりますのでぜひ注目してご覧ください。
ちなみに本作では3匹のワンちゃんがサム役を務めたそう。
マーリーは実娘？
またサムをロバートへ託した娘マーリーを演じたのはウィル・スミスの本当の娘ウィロー・スミスで当時7歳でした。
本作が俳優デビューだったそうでとっても可愛らしい姿を見る事が出来るのですが、現在は美しい女性に成長し歌手やマーク・ジェイコブスのイメージモデルを務めるなど幅広い活躍を続けています。
やはりご両親がハリウッド界を代表する大物俳優だけあって、多くの才能を受け継いでいるのかもしれませんね。
アイアムレジェンドの劇中の意味とは？
ロバートが研究に研究を重ねやっとの思いで完成した血清を託されたアナ。
アナは最後にこのように語ります。
2009年死のウイルスが文明を焼き尽くし、人類を滅亡の危機へ追いやった
ロバート・ネビル博士は自らの命を懸け治療薬の開発を人類復活の為に務めた
2012年9月9日午後8：49分頃治療薬を発見
午後8：52分 それを守るため自らの命を捧げた
私達に遺志を託し彼はレジェンド（伝説）となった。
「闇を光で照らそう」
「アイ・アム・レジェンド」は主人公ロバートの功績や命を犠牲にしてまで治療薬を託し、のちに語り継がれるような彼の生き様を表しています。
でも私はこの作品を観て彼は決して伝説になりたかった訳でも目指していた訳でも無く、どうにか人々を元の姿に戻せないかという一心だったのではないかと思いました。
その彼の気持ちが色濃く現れているのは終盤のダーク・シーカーに語りかけるシーン。
完成した血清を手にし「君たちは治るんだよ。元の姿に戻れるんだよ」と真剣に語りかけます。
彼の思いが届くのかどうかはその目でご覧いただきたいのですが、家族を失いたった1人になっても最後まで諦める事のない勇敢な男の生き様が心にずっしりとのしかかりました。
果たして自分は同じ状況になったら彼のように勇敢に生きる事が出来るのか。
この作品は人間がゾンビのような姿に変わってしまいます。
もちろんフィクションでそのような事が起きる事はないでしょう。
でも世界中で異常気象が発生し地球が悲鳴をあげているとしたら？
壊滅的な自然災害に見舞われてロバートのようにたった1人取り残されてしまう事があるかもしれません。
確率的には低いかもしれませんが、“絶対”は無いですよね。
またはそこまで悲惨な状況に陥らなくとも、生きていく上で試練は沢山ありますし何かにつまづいてしまう事もあるはずです。
そんな時“闇を光で照らし続ける”事が出来るのか。
SF映画ですが観終わった後考えさせられる事が多い作品の一つだと感じました。
果たしてみなさんの心にはどのような思いが残るのでしょうか？
アイアムレジェンドの別エンディング？
「アイ・アム・レジェンド」には別エンディングがある事をご存知ですか？
実は公開前の試写会の結果、急遽エンディングが差し替えられました。
どうやら観客からの評判が良くなかったようで...。
その時のエンディングは以下のようになっています。
- ロバートが治療薬開発の人体実験を行う為家に連れて帰った女性のダーク・シーカー。
- ロバートは彼らに知性や感情が無いと思っていましたが、実は彼らなりの社会が成立し仲間を救い出すためロバートの家を襲撃したのです。
- ロバートはこれまでに数々のダーク・シーカーを捕獲し人体実験を行っていました。
- もちろん治療薬をかいはつする為ですが、ダーク・シーカーから見たロバートは伝説のような殺戮者。
- ダーク・シーカーの目に恐怖を感じ取ったロバートは、人間に戻りつつある女性をあえてダーク・シーカーの状態に戻し仲間に引き渡します。
- 彼らを助けたい一心で実験を行っていたロバートはそれが決して正しい道では無いのだと気付き、アナとともに生存者を探す旅に出かけるのでした。
公開された作品と全く異なる別エンディング。
一体どのような違いがあるのか、機会があれば是非ご覧になって確認してみて下さい。
アイアムレジェンドのマネキンやダークシーカーの感想などは、以下の記事もご覧くださいね↓
アイアムレジェンドのマネキンやダークシーカー(ゾンビ)！感想やネタバレも
2007年公開ウィル・スミス主演の大ヒット映画「アイ・アム・レジェンド」 荒廃したニューヨークの街にたった1人取り残され、ウィルス感染によっておぞましい姿になった人々を救う為に果敢に戦う男性の姿が描か ...
アイアムレジェンドの原作やサム！意味や別エンディングのまとめ
2007年公開の大ヒット映画「アイ・アム・レジェンド」についご紹介させていただきました。
ウィル・スミスの魅力がたっぷり詰まった本作品。
美しい映像、そしてスリルや迫力満点のシーンが沢山ありますのでぜひ一度ご覧いただきたいと思います。